建材・石材、建設資材総合販売の株式会社アオキ
株式会社アオキ日記
2011-03-18 Fri
みなさんまだ余震が続いていますね。
引き続き、心身をいたわりながら気をつけてすごしてください。
みなさん自身のケアについて、メールします。
現在、自分の家でひとまず無事でいる人向けです。(長文です)
大地震が起きました。これを経験したわけですから、いわばトラウマ的な体験をしたことになります。また、テレビで繰り返し、悲惨な場面を見た人も多いと思います。これもトラウマ的な体験になります。心身がいつもと違う状態になっても無理はありません。
1.意識してリラックスしましょう
地震当日から、心身が非常事態になり、交感神経優位な緊張状態が続きました。かなり疲労しているはずです。また、睡眠が浅くなり、消化器官の活動も悪くなっているでしょう。刺激に過敏になっていると思います。気分の浮き沈みが大きくなったりします。
意識して、副交感神経優位な、リラックス状態を作りましょう。簡単なのは、ゆっくりとした呼吸です。呼吸が浅くなっていませんか?吐く息を長めに、ゆっくり呼吸してみましょう。
軽いストレッチも効果的です。アロマオイルなど、いい香りがあればかぎましょう。気にいった香りのシャンプーなどでもOKです。食事や睡眠など、生活リズムをできるだけ一定に保ちましょう。
2.テレビの報道を見ない
被災地の悲惨な映像が、繰り返し流されました。原発の映像もです。
これらを繰り返し見ていると、現実感が薄くなり、だるくなったり、悲しくなったり、罪悪感がわいたりします。少しでもそうなっていそうならば、報道を見るのはやめましょう。普通の番組の字幕で、停電と交通の情報が確認できればよいでしょう。
被災地や原発が大変な状況になっていることは、もう知っているはずです。現地の人たちを心配することと、映像を見続けることは違います。被災地にいない自分たちの、心身の状態をよい状態に保ち、いきいきと過ごしているからこそ、被災地のために出来ることがあるはずです。窓の外や近くの木々や花をみて、現実感を取り戻すのもよいです。
3.体験を伝えて、分かち合う
被災地ほどに深刻ではないにしても、みなさんそれぞれに、怖い、不安な体験をしたはずです。それを誰かに伝えましょう。メールでもOKです。そして、お互いの体験をシェアしましょう。程度の差はあれ、みんな辛い体験をしたのですからブログなどに書くのもいいかもしれません。
以上、意識してみてください。
「自分は無事なのに何も出来ていない」
「こんなに大変な状況なのに、なぜ○○は対応が遅いんだ!」
「自分なんかこんなに平穏で申し訳ない」
など、罪悪感やいら立ちは、トラウマ的な体験にさらされたことによる反応かもしれません。
地震から日にちが経ってくると、不安で沈みがちになることもあります。
まず、自分自身の心身の状態に意識を向け、整えるようにしてください。
自分が、あるいは身近な人が被災した人は、困難な状況で生活を強いられたり、援助のために直接できることに携わっていることと思います。一刻も早く、少しでも状況が改善されることを祈っています。
現在、無事に過ごしている人は、被災地のためにできることは、節電と募金、不必要な買占めを控えることでしょう。
それをしたら、今の生活を、穏やかに過ごすことを大切にしてください。過剰な贅沢でなければ、おいしいもの食べたり飲んだりしてください。
楽しいことを見たりしたりしてください。おそらく、事態は、長期にわたる困難が予想されます。
無事な人は、今良い状態で過ごして、出番が来るときに備えましょう。そして、身近な人をねぎらったり、声を掛け合ったりして、自分と身近な人たちを良い状態にしていくことが、全体の復興につながるのだと思います。
文教大学 臨床心理学科
准教授 小林 孝雄
心理学者としての貴重なアドバイスです。 心当たりの方は参考にしてください。